2010-01-23

何となーく、ですが。俺つば、女性向けって言うか女性ウケが良いだろうなぁと思います。ヒロインが一癖、二癖あるやつらばかりで、単体よりも寧ろ主人公と絡むことによって輝くわけで（そして見てるこっちは２８２８してしまうわけで）、恐らくカップリングを楽しむゲームなんだと思われます。主人公に自己投影して直接ヒロインに萌え萌えするというよりは、微笑ましいカップルを２８２８と見守る……つまりこれはラブコメを楽しむゲームなのだよ！
あー、でラブコメを楽しむゲームと言う感じなので、メッセージ性とか高尚な訓示とかそういうのを深く考えないが吉です。素直にキャラとキャラの絡みを楽しみましょう。個人的にあれこれ作品の奥に潜む作者の意図を汲むというよりは、そのまんま勢いで楽しんでしまうタイプなので、そういう人にはオススメです（特にラブコメ好きは必見！）

以下プレイ日記まとめ兼感想。

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事前にネタバレは食らってたんですが、○○○○とは面白いトコついてきたなぁと思います。そもそも　エロゲってヒロインが何人もいるからラストはパラレルワールドになっちゃうわけですが、パラレルワールドじゃなかったら？　その子を好きになった自分を捨てて、他の子との可能性を潰して選ぶしかない、みたいな、そういう流れを根底に感じます（違うかもしれないけど）。まぁある意味某ゲームとも似ていますね。

＊第１章：★★★★★（明日香：★★★★★）
ヤベェ……地の文って言うか何というか、とにかく半端なく面白い。センスに訴えかけてくる。ストーリー自体は別に特筆すべきことはないんですよ。まぁ状況説明を説明文じゃなくてキャラクターの雰囲気とか、何気ない会話の端々から匂わせる技術には舌を巻きましたが。でもね、テキストが面白いの。んでもって明日香が可愛いよ。普通可愛さって絵（or声）→テキストの順に訴えかけてくるものだと思うんですが、間違いなくテキスト→声で可愛さを訴えかけてきたね！　最終的には西又絵が可愛く感じられてきたぜ、畜生！　あ、あと若い非ヲタ書くのが異様に上手い気がする。何だろう、悪気あるのかないのか良く分からないキツイ（けど本人は意識してそうしてるわけじゃない）非ヲタ独特の雰囲気が上手く出てる気がします。
ところで１章だけ読むと要するに羽田君は苛められてるわけですが、それにしちゃ土壇場での暴力的な対処の仕方（要するに格闘術？）が手馴れすぎてますよね。これが、本当に事実なんだったらその辺に裏がありそうだし、事実じゃなく自分の思い込みなんだったら思いっきり現実侵食しててそれはそれで面白い。

＊第２章：★★★★★（日和子：★★★★★）
マスターが下ネタ過ぎｗ　何というｗ　歩くｗ　下ネタｗ
鷲介と日和子のカップルが可愛くて大好きだ。日和子は道化っぽい鷲介の、鷲介は刺々しいまでの真面目さの日和子の、お互いの良さに気づいてる辺りが。んでもって二人きりになった時に、それを何気に認め合えるくらいには子供っぽくないのが良い。あと、良い雰囲気になると途端にラブコメアクシデントが起こる辺りもな！　あと不気味なチンピラと喧嘩になった時、ホントに丸腰対応なのが良かった。羽田君と違ってあそこでいきなり力発揮されたら萎えちゃうよ。
鷲介の性格がすげーあるあるなピエロでところどころ読んでるのが辛いったらありゃしなかったんだぜ。

＊第３章：★★★★★（亜衣：★★★★★）
え……って言うかなんで亜衣を振っちゃうんですか？　可愛いじゃない……っていうか、あ、あれ公式サイト見たら亜衣サブキャラだよ？　これだけやっといて攻略不可とかふざけてんのかコラ！　個人的には亜衣とくっついても良いんじゃないとか思ったんですけどね、漫喫の例のシーンでエロに突入しなかったのにびっくりした。隼人君野武士並みに据え膳食わないな、スゲェ。エロゲ主人公としてはどうかと思うけど、好感度がっつんがっつんに上昇しました。
第３章で大分話の裏側が見えてきた感じですね。翔君の思わせぶりな行動とか（っていうかぶっ飛びすぎでしょ彼）、ハリューなんでこんなところにｗ　とか小鳩が兄に対しておどおどしてた理由とか。
話がアップサイドダウンしすぎて止めどころに困ります……と思ったらいつの間にかガルーダ編に入ってた！　何こいつｗ　超面白いんだけどｗ

ヤベェ……この構成すごく面白い。そんでもって作りからして切ない話になりそうなこと確定じゃないですか。そして俺明日会社なのも超切ない。早いトコ安息的な日々が戻ってきて欲しい。

＊第４章：★★★★★（小鳩：★★★★★）
ヤバイ、ガルーダ様、お喋りされてる声と地の文が違うじゃない！　っていうかところどころに「成田君最高！」とか入れてんじゃないよｗ　あと頑張って童貞王を脱しようとする辺りが最高に面白かったｗ　何この支離滅裂な人ｗ　最高ｗ　何気に長いこと狂気状態ではいられない辺り、ガルーダ様も安定した人格じゃないのね。ちょっと綻びが出てくると焦る辺り、どう見ても翔くんの方が本物くさいです、どうもありがとうございました。いや、全く支離滅裂です。「え、嘘。俺ただの譫妄じゃん」にマジでワロタｗ　その後の行動もホント無茶苦茶すぎた。何気に自分のシマでやりたい放題やられてしまった隼人君の今後が心配ですｗ　
小鳩とガルーダ様のやり取りも面白かったです。「結婚を前提に性交してください」とかどんなよｗ　小鳩苦労してるなぁ…ところで小鳩のＣＧは異様に可愛かったよ？　その前に出てきたそれっぽいエロシーンは思い切りデッサン狂いで萎えたのに……あれでエレクチオンする人は結構すごいと思うぞ。のり太絵並みだぞ。乳揉まれてる小鳩のがよっぽどエレクチオンだよ。
と言うか、鷹志ですら元の人格じゃなかったのには少々意表を突かれました……なるほどね。
この章はぶっちゃけガルーダ様が全て！　持っていった！　小鳩と幸せになれよ！　その体はお兄ちゃんの体だけどな！

＊第５章：★★★★☆（小鳩：★★★★★）
うひょおおおおお、ガルーダ格好良い！　イカス！　何この人最高じゃない！　なまじ存在の根本がシンプル（＝細かいこと考えない、奈落にいた人格な）分、鷹志に怒れるのはガルーダだけなんでしょうねぇ。
あ、あと急にお風呂入りだしてビビッたｗ　いきなり妹でサービスシーン全開ですｗ　元の人格・ヨージの小鳩の体に対する興味が正直面白かったです。小学生ぐらいの男の子の感覚ってこんな感じなんでしょうか。
っていうかここまでやってようやくゲームの全貌が分かりました。鷹志・鷲介・隼人の三人格（あるいは＋してガルーダ様の４人格）でそれぞれルートが前編・後編とあって、それ全部クリアしたら真ルート（ヨージ編）ってところでしょうか。捨てられる別人格のことを考えると今から超切ない……（´・ω:;.:...

＊ホーク編：★★★★★（明日香：★★★★★）
「浮気したら本気でグーパンしてやる」
浮気なんかしないよ！　明日香様可愛い！　一枚絵はともかく立ち絵はすげー可愛く思えてきた……特に私服は可愛い気がする（気がするだけかよ）。
いやぁ……明日香可愛すぎでしょう。照れるタイミングがすごく良い。押し付けがましくない励まし方も良い。サバサバしてるんだけど冷めてるわけじゃなくて、ちょうど良いくらいに正義感もあって。それで、優しくて強い。とにかく魅力的でした。声もホント良く合ってた。ピロートークの時の声の甘さが最高！　「だいちゅき」！　ヤベェ！　こんな可愛いヒロイン作っちゃうとか、雀孫恐ろしい子！（我ながら！マーク使いすぎだろ…）
でもこのシナリオは何と言っても鷹志君に感動した。っつーかちょっと涙ぐんでしまった（特に高内さんとのやり合いの辺り）。グレタガルドに逃げられたからただ優しいだけでいられた鷹志君が今後現実世界で辛いことに立ち向かっていくに当たってどうなっていくのかは心配ですが、明日香様がついていれば大丈夫、そう思えるくらいに天晴れなバカップルぷりでした。あ、でもエロイッカイズツは許さん（当方、夜初夜→朝光陰は１回と換算します）。
あ、あと忘れちゃいけないハリュー先輩。何この人ｗ　急に教室内でギャルゲーについて語り出すのワロタｗ　抵抗なく受け入れすぎｗ　そしてラストのお節介も最高でした！
ところで京も攻略できるんですね……でもあんまり踏み込みたくないよorz　こわいよーこわいよー。

＊ホーク編（京ルート）：★★☆☆☆（京：★★☆☆☆）
いつ不穏な音楽が流れ出すかとひやひやでした。重い……メンヘラ彼女重いよ……うへぇ。鷹志君が鈍感な人で良かった。最初の辺りは京のアレな行動に対する鷹志君の反応がいちいち的を外しすぎてて面白かったんですが、そのうち洒落にならなくなってきた……というか洒落でアニメ見に帰ったらムッコロされてしまった。あるあるｗ　唐突すぎなバッドエンド。
しかし重いこと言わなきゃ可愛いとは思うんですが、重いのがキャラとしての京のアイデンティティな気がしてならないわけで。つーかこのエンディング何も解決してなくね？（急に流れてきた明るいエンディング聴きながら）　まぁ京と鷹志くん、ある意味相性良いですけどね…。

＊イーグル編：★★★★★（日和子：★★★★★）
やっぱり鷲介編は面白い。笑いのツボがぴったんこです。どんな逆境からでも下ネタに持っていける狩男最高だ。アレキサンダーの面々もノリが良くて最高だ。あの意味分からんラジオｗ　いや、笑わせようとして笑わせてるのは分かるんですけど、ここまで嫌味なくツボを突いてくれると笑うしかないです。我慢しても笑いが漏れるｗ
あまり得意ではなかった西又絵ですが、立ち絵は文句なく可愛く思えてきた！　ただ一枚絵をホントどうにかしてください…翔くんの一枚絵、一瞬誰かと思った、ホント。ぶっちゃけ服確認するまで翔くんじゃなくて鷲ちゃんだと思ってました。
まぁそれはともかくホント鷲介と日和子のラブコメはホント(ﾟ∀ﾟ　)ｲｲ!!　会話のテンポも音楽もホントぐいぐい続きを読ませてくれる（ところでおまけに音楽ないんだけど解放されてないだけですよね…？　ま、まさかゲームでは音楽のプレイが出来ないと申すか！　サントラ買えってか!?　アッチョリケ様コノヤロウ！）　いやぁホント鷲ちゃん格好良いわ。サラッとぬるぬるしてるわ。何このドラマみたいな初デートの誘い方！　プレイしてる間中にやにや漏れっぱなしでした。初デート２８２８、初チュウ２８２８。はちゅえち２８２８（色気のないエロシーン最高でした！　まさか私がかつてから見たい見たいと思っていた、上下の下着が揃ってなくて恥ずかしがるヒロインが見れるとは思わんかった…雀孫分かりすぎだろ…）　いつまでも鷲ちゃんと日和子さんのラブコメを２８２８眺めてたい気分です。いやぁホント可愛げなくて可愛いわ日和子。そんな日和子にゾッコンラブな鷲ちゃん最高だわ。何で終わっちゃうんだ終わらないでくれ（微笑みジェノサイド聞きつつ）。
今のところＢＧＭで一番好きなのは鷲ちゃん編で良く流れる何かトレンディードラマ（死語）っぽい曲です。

＊ファルコン編：★★★★★（鳴：★★★★★）
鳴の手を合わせて八重歯見せてる立ち絵の可愛さが異常な件について。
ロリに懐かれるなんちゃって無愛想お人好しとか、王道のカップル展開ですね！　隼人と鳴のじゃれ合い、基本鳴にイニシアチブがある辺りがたまらんです。鳴が一生懸命変化球に見せかけてドストレート投げるのを頑張ってかわそうとして失敗する隼人に萌える。何だかんだでしっかりガキに懐かれてしまう辺り微笑ましいわー……そしてガキに懐かれて嬉しいのが隠しきれない隼人君可愛いわー。うっかり表情筋がにやけちゃったり、うっかり鳴がいないか馴染みの通りに見に行っちゃったりとか、うひゃあ、萌えるー!!　あ、そういや通行止めもこのパターンですね！　何、乱暴無愛想お人好しとちゃっかりなロリ流行ってるの!?　おっしゃ、バッチコーイ！
それはともかく先に亜衣絡みの話を読んでいたもので、ハードボイルドな隼人君にエロゲ主人公が勤まるかマジで心配だったんですが、全然心配無用でしたね！　ハードボイルドになり切れない、ガキんちょに振り回される隼人君も良いじゃない。ガキんちょを色気のない言葉でデートに誘う不器用な隼人君良いじゃない。周りにばんばん好意がバレちまってる隼人君良いじゃない。亜衣は一生懸命距離を測りながら隼人君に近づこうと頑張ってたけど、何も考えずに思いっきり飛び込んでいった鳴の方がきっと隼人君には合ったんでしょうね。エロシーンも実は亜衣相手のエロシーンってあんまり想像出来なかったんですが、鳴相手のエロシーンは結構予想通りでした。この二人ならこうなんだろうな、みたいな。作中で隼人君もそれっぽいことを言ってましたが、しっくりくる、みたいな感じでしょうか。
あ、かーくんとるーのやり取りも楽しかったです。兄妹揃うと二人とも遠慮なくて楽しいのな。逆に鷲ちゃんと隼人の別れは切なかった……この二人が親友として別個独立してるパラレルとか見たひ。でもＦＤでそんなんやったら台無しだということくらいは分かる……分かるけどさ……面談の時の二人のやり取り好きなんですよねぇ。お互い違う分野を担当してるから絶対相容れるはずのない、そして実際お互い相手のあり方には疑問のある二人が、それでも心の底では相手を認めてるというのが良い。
いやごめん、って言うかハードボイルド界からラブコメ界に放り込まれた隼人君が可愛すぎて、ホント悶える。
取り合えず「浜頼好きだー！」

＊コンドル編：★★★☆☆（小鳩：★★★☆☆）
ヤベェ……兄弟でウィングクエストごっこ面白すぎるだろ……何なんだこの人たちの楽しいノリはｗ　もう反則で良いからＦＤに兄弟の番外編入れようよーorz　ということで、真ＯＰktkr!　あぁ良いですね、このムービー。このタイミングでこの演出、小憎たらしい。
割と統合自体、そして過去と向き合う葛藤自体はかなりあっさりしてましたねぇ……まぁそこでどうこうあれこれ暗ーくなられても困るので良かったと言えば良かったんですが、幕間の奈落とかの仰々しさに対して肩透かしでした。あ、でもあの快感語「ぶるっきゃおう、ぴらむに」すら伏線だったとはなぁ……あれだけはちょっとしてやられたわ。
個人的にはメッセージとかストーリーと言うよりカップルのラブコメを楽しんでる感じだったので、メッセージ性があまりないのは別に良かったんですが、正直コンドル編はラブコメとして書かれてるわけではないわけで、ラスト失速尻すぼみって感じでした。まぁ主人公達のキャラが立ち過ぎてたからミックスしにくいわな、そりゃ。寧ろ初期の微妙に統合できてない自分内会議（別名一人ボケツッコミ）は割と楽しかった。私、大分最初の三人に肩入れしてますので、どうしても明日香には鷹志、日和子さんには鷲ちゃん、鳴には隼人君って感じがするんですよねぇ。会った時にラブコメ的な展開をわざとスルーする感が辛い……明日香様に認めて欲しいよぅ、いつも通り日和子に特別遠慮なく叱られたいよー、鳴に纏わりつかれてあたふたしたいよぅ（ガルーダ様だけお相手がいなくて可哀そ……あぁ、翔くんかｗ）　これまでのルートでも小鳩は特別ではあったけど、何と言うか神聖不可侵の特別だったから、いきなり恋愛感情云々になっても正直困ると言うか、統合なんかしなくても良かったじゃない！みたいな気分になるのがやるせませんでした。まぁそれだけ３人の人格と言うか、ヒロインも合わせてカップリングが好きだったってことなんでしょう。そして正直鷹志×小鳩は微妙だった、と。

で、今ミュージックが解放されました。よ、良かった……ちゃんと追加されて。作中で一番好きなBGMは『きんきんクールビューティー』という曲だったらしいです。エンディングで一番好きなのはファルコン編の『NEON sign』かなぁ。
終わってみれば、鷲介＝隼人＞鷹志＝伽楼羅＞ぱね田＞ヨージって感じでしたね。いやこれラブコメだって、だからカップリング命だって。そうするとダントツで鷲ちゃん×日和子、隼人君×鳴になっちまう。この２つはホント甲乙つけ難いです。取り合えず鷲ちゃん編と隼人君編はもう一周してくるわ！　After storyが楽しみです（サブライターの人があのノリをそれらしく書けるかが心配ですが）。

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俺達に翼はない（Navel）プレイ日記６

俺たちに翼はない（Navel）