気になってたラノベを買ってきたら

迷い猫オーバーラン』の人の別作品だった……! 道理でプッシュされてたわけだよ。更にこの絵どっかで見たことあるなぁと思ったら某ラノベの同人とかやってる人じゃないか……!(エロ同人じゃなければ買ってました)
ということで『パパのいうことを聞きなさい!』(松智洋)を積みラノベに追加です。ちうがくせいの長女がヒロイン化すると踏んで買ったけど、カラー口絵に美人の先輩がいてあえなく撃沈の予感……。年の差カップルが出てくるラノベを切実に募集中です。ロシアの通行止めに期待……!

夏のかけら (花とゆめコミックス)

夏のかけら (花とゆめコミックス)

何が一番良かったって、実は中表紙が一番良かったと思うんですよ。青空をバックに重なり合った手。作者さんも後書きで書いてらっしゃいましたが、「お別れ」の話が多い分、この重なり合った手に何だか切ないものを感じます。
収録作品はどれも私好みだったんですが、表題作の『夏のかけら』がまとまりも良かったし切ない読後感で一番良かったかなぁ。ひと夏の、思い出にしてしまうには眩し過ぎる記憶。読みきりでしか出来ない作品ですね。あと『秋色君色』も良かった。ヒロインが普通の子に見えて、純粋さが良い具合に残った良い子なんですよねぇ。ちゃんとハッピーエンドで良かったです。

PSYREN-サイレン 10 (ジャンプコミックス)

PSYREN-サイレン 10 (ジャンプコミックス)

ヤベェここに来て岩代てんてーのラブ話に胸キュンしてしまうなんて……! アゲハが雨宮さんの心の支えになってるのが良い。というかプールサイドのエピソードの2828指数が異常。これは本当にPSYRENなのか……!?
謎自体は結構色々解き明かされて更に追加されてる感じですね。何気に時の流れが分かれてパラレルワールドになるところをしっかり押さえているじゃないか、お約束を分かっている……! 未来のエルモア・ウッドとのお別れの辺りは良い区切りだったと思います。
あとアゲハ親父激しく予想外w 何だこの紳士風鉄拳親父はw あと雨宮さんのツッコミコマ小さすぎるだろw 「通信空手って…」もっと突っ込みましょうよ!

カノジョは嘘を愛しすぎてる 3 (Cheeseフラワーコミックス)

カノジョは嘘を愛しすぎてる 3 (Cheeseフラワーコミックス)

ヤバイ、面白い。アキに限らず、皆音楽の世界のかなり汚れきった部分に足を突っ込んでしまっているクリプレのメンバーと、まだ子供のマッシュたちのバンドの対比がまず面白い。っつーか切ない。何も知らなかったクリプレのメンバーがどんどん世界に染められていってしまうのが、それがもう過去として確定していてもうこのメンバーたちにはこういう未来しか残されてないんだな、ってのが何気にじわじわ来る。んでもって更にそれがマッシュたちにもリアルタイムで迫っている辺りがオーバーラップしてて良い感じ。モノローグが更に未来からのものなだけに、どんどん不安が加速する。いやぁ、ホント上手いこと作ってありますね。

暴れん坊少納言 VI (ガムコミックスプラス)

暴れん坊少納言 VI (ガムコミックスプラス)

ヤンデレ新キャラktkr! 赤染衛門が上手いこと引っ掻き回し役になって、香子と諾子の仲の良さを強調しておる。
っつーかさ、宣孝のツンデレぶりがすごいよ。蓮の花持ってきた回、何気に蓮の花遠出して取ってきてるしw 何それw ラストのお酒に酔った香子が宣孝が手を出さない云々言ってましたが、何という本命っぷりなのか。舞の話でも香子がいないことに気づいてあたふたしてたしなぁ。
あ、あと則光の土下座告白ワロタw このラブコメ具合が何ともよろしい。則光は腕っ節強いし、何気に影から諾子のこと支えるし、本当に良い男だなぁ……ホント愛されてるよ、諾子。

病院ものはホント突き刺さるやつは突き刺さるなぁ。narcissuとかもそうですけど。最初の方はほのぼのしてたのに、じいさんが死んでしまう辺りからシリアスの方へ急降下。
砲台山に登った後の里香の「覚悟」という言葉がガツンと来た。裕一と同じ勘違いをしていたもので……あのシーンの里香の心情を思うとホント辛い。ある意味砲台山に登らないことで、里香がゆるゆると覚悟を先延ばしにしていたことを知らずに、ただ彼女を生かしたいというそれだけで動いた裕一の行為が全て裏目に出てしまったのが泣きそうなくらいに上手く「終わりの方へ」嵌っていて切ない。

続編来た。作者さんが後書きに書いていたように、1巻完結で終わらせる予定だった物語を続けるということで、読者的にも結構な覚悟がいる気がします(何せ裕一と里香の二人がどうなったのか、に向き合わないといけないわけですから)。
新キャラの夏目先生と一緒に、緩やかに確実に死の影が忍び寄ってきて、「あぁこの手の話を続けるってこういうことなんだよなぁ」とページを捲る手が自然重くなってしまいます。夏目先生の行動は医者として大人として正しいとか間違ってるとかどうこう判断できませんが、ただ抜け殻になってしまったんだろうなぁ、ということを感じさせるには十分だったわけで、彼の過去がとても気になります。
「どこに行ってしまったんだ、月は。僕と里香の月は、どこに行ってしまったんだ。」ラスト二行がホント痛かった。