自転車買いました

親が誕生日にお金を送ってくれたんですが、軽い気持ちで「自転車でも買おうかな〜」と言ってたら素朴というか母の感性めいっぱいの感動的な手紙と一緒に送られてきたもので、自転車屋さんを巡って買ってしまいました。一般的に言えばそんな良い自転車でもない気がするんですが、「この子にしよう」とピーンと来たもので。手紙の返事に自転車の写真を入れようかなー、とか思っているのですが、母の手紙では「菜の花畑を自転車で走る私」が目に浮かんだそうなので、これから頑張って菜の花畑を探しに行かなければなりません……東京近郊の菜の花畑募集中。無理なら上野公園の桜で済ます所存。

どれも良い感じの短編集だったと思います。この作者さん、"何でもない話"を書くのがものすごーく上手い気がする。何でもない日常を淡々と描くことで登場人物の心情を浮かび上がらせるのが。下手に文章で書くよりも共感させる方が上手く伝わってきますもんね、気持ちって。どれもさらっと書いてあってすぐに読めちゃうんですけど味わい深いですね。
一番良いなーと思ったのは谷崎さんの短編ですね。夏目とは戦友であんまり色っぽい関係にならなさそうだな、という思いを強くしました。穏やかな人の方がしっくりくる感じ。

里香が幸せそうなのでそれだけで胸がいっぱいです。劇の最後で殴られるのもお約束ですね。写真のオークションのシーンで裕一が「一万円だ!」って言ったところにものすごーく愛を感じたw 良い独占欲だw
蜻蛉は正直まり子先生がちょっとうざったかったなぁ……高校生に大学生になって分かった倫理を押し付けちゃダメだろ。それは各々が学んでいくことなんだから。先生になったら空回りしそう。あと最後の「彼女でも作りますよ」が良かった。君はこの後命をかけられる恋人に出会うんだぜ。
君の夏〜はすごく自然な話だと思った。里香と会うタイミングを逸してしまうところとか。あと小夜子と夏目が幸せそうすぎて……泣けた。

ジョン&マリー ふたりは賞金稼ぎ (ハヤカワ文庫JA)

ジョン&マリー ふたりは賞金稼ぎ (ハヤカワ文庫JA)

なかなか面白かったです。何か海外的なノリ?なんですけど(どうでも良いですが、ハヤカワ文庫とかで海外特有の文化とかそういうの説明する時に入るカッコ書きの文が大好きです)、そこが良い感じ。文中に時々作者からのコメントが入る辺りが。
ジョンもマリーも良いキャラ&良いバカップルでして、基本ジョン視点で話が進むんですが、ジョンが何でもない(当たり前)だと思っていたことが、実はマリー(あるいは他の皆)から見るとすごいことだったりする辺り、本当にジョンが正直者&謙虚、で好感度が上がる上がるw
オセが絶対悪いやつだろとか思ってたのは秘密。