見せてみろ、お前の想像の翼を!

ということで、神・SM兄貴!・たぁくんと飲みました。たぁくん名言出しすぎ噴いたw 会話のほとんどが下ネタだったのは多分夜だったからに決まってます! 神の想像の翼(黒魔女さんが通る)とSM兄貴!の想像の翼(音楽)は正直どっちもどっちだと思う今日この頃。

どんちゃんがきゅ〜』(light)の体験版が出ていたのでやりました。何だこのだだあま空間。佐々木嘘屋酒人の文章は相変わらず良く分からない。ダメな人は絶対ダメじゃないかなぁと思います。ハートとか汗とかの多様もさることながら、何か調子が狂うんですよねぇ。あとエッチシーンが何か親父くさいのです。何でだろ。今回はストーリー、っていうか舞台設定が面白いのですが、まきいづみがずーっとナレーションなので、あんまりあの声が得意じゃない私にはキツイ……いや、後半から結構慣れてきましたけどね!? 三人娘の中だと断然木村あやかボイスに一票です。あと落としてある体験版は『死神の接吻は別離の味』(ALcotシトラス)、『Trample on “Schatten!!” 〜かげふみのうた〜』(TAIL WIND)です。前者は予約してあるから体験版やらなくても良い気がしてますが。後者はこれで購入ラインに引き上げるか決めます。まぁ多分引き上げないですが。

というわけで13巻はバトル一辺倒で厚みあり。上条さんVSヴェント、一方通行さんVS木原、という2つのバトルを交互に描写するストーリー展開が後半は天使騒動を治める形に収束していきます。上条さんと一方通行さんがちょうど表裏で楽しめて良い感じです。あとは魔術世界のヒロイン・インデックス、科学世界のヒロイン・御坂美琴って感じで落ち着いてきた気も。御坂がツンデレ・戦うヒロインで男前なのに対し、インデックスは無意識デレ・守られヒロインでご飯キャラと言う……インデックスに勝てる要素ゼロじゃないか。
上条さんVSヴェントはいわば予定調和というか、善の世界の戦いなんですよね。戦うヴェントには過去のトラウマがあり、根っからの悪人ではないこと。言葉で説得を試みる上条さん。意識がないながらも一般人を守る風斬。そこにあるのは、勧善懲悪の世界。優しく甘く、救いのある、王道・コッテコテの『ライトノベル』の世界。私がライトノベルを読む理由として、予定調和とか予測可能な感情を楽しみたい、というのがあります。表紙とかから「あー、こういう展開だろうな」という予測がある程度できて、実際(多少はスパイスがありつつも)その通りに話が進み、やがて最後は落ち着くべきところに落ち着く。ラノベってそういう「空気読んでる」作品が多いと思うんですよ。個人的にはそういうのがすごーく読みたい時があるんです(余談ですが、そういうライトノベルとして読もうとして失敗したのが『イリヤの空 UFOの夏』ですね。2回目のトライではそういう気分でない時に読みました)。『暫魔大聖デモンベイン』(Nitro+)や『スマガ』(Nitro+)もこの系統で、両者とも楽しませていただきました。
他方、一方通行さんVS木原はルール無用の路地裏ファイト。容赦も情けも対話もなく、ただ相手を潰すために戦う。一方通行さんは打ち止めを守るため、どんな手を使ってでも、どんな犠牲を払ってでも、何を盾にしてでも突き進む。木原も、どんな禁じ手も一切躊躇わずに使う(象徴的なのが打ち止めを救うために必要なスクリプトの入ったチップをソッコー握りつぶしたりする辺りですね。多分上条さんVSヴェントなら言葉のやり取りや溜めがあったであろう場面です)。一方通行の戦いは単なる潰し合い。その分、空気の読めてない(ある意味)リアル展開です(とは言え物語ですから、甘いところも多々ありますが)。ほんの少しの光を見た一方通行さんが、その光を守るために自ら闇の中に落ちていく辺りが、ご都合主義から外れていて良い感じ。一方通行さん、普通に殺しを楽しんでいらっしゃる……打ち止めから離れていくよ……うぅ。しかしながらこういう予測不能な(もしくは予測できるが、なるべくご遠慮したい空気の読めてない)のはこういうので大好物です。
とある魔術の禁書目録』の楽しみ方として、上条当麻の戦いはどこまでも王道で、どこまでも予定調和で、どこまでも救いのあるコドモダマシで優しいストーリーを、一方通行の戦いはどこまでもルール無用で、どこまでも世知辛く、それでもどこかに救いのあるコドモダマシで優しいストーリーを期待すれば良いのではないかな、と思っています。気分によってどっちのが好き、っていうのが変わってきますねー。カップリングはいつでも一方通行×打ち止め>>>>(超えられない壁)>>>>上条さん×インデックス、ですけど。