NO エロゲ NO ライフ

「陵辱系」ゲーム、製造・販売禁止へ
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4143799.html

大して陵辱ゲーはやらないですけど、ついにエロゲ界でも自主規制が始まったかと思うと死にたい。エロゲの良いところって、エロさえ含まれていれば、どんな表現でも出来るところだと思うんですよ。エロさえ含めばタブーはない。そのことによってグッと表現の幅が広がるのです。そうして生まれた名作がたくさんあるんですよ! そのことを分かってエロゲを作ってるクリエイターの方々は本当に辛いんじゃないかな、と思います。今回の規制は業界の審査機関によるものですが、そういう魂を守るべき審査機関が、外国や政治の圧力に屈して、自身の魂を否定する行為に走ったことが残念でなりません。エロゲだからこそ出来る表現、出来る作品があることを誇りに思って欲しいです。少なくとも私はそういうものを感じてプレイしていますし。

以下、あまり陵辱ゲーをやらない人間の戯言です。

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さて、今回問題になってる陵辱ゲーですが、そもそも今出てる陵辱ゲーって実質的な意味で陵辱してるものはそう多くないんじゃないかな、と思うんです。一部のハードなリアル陵辱ゲーを除いて、『なんちゃって陵辱ゲー』が多いんじゃないでしょうか。『なんちゃって陵辱ゲー』とは、つまり「ハイハイ、民のため、民のため(ヴァルキリー)」というやつで、最初は嫌がってるけれど体は感じちゃう、っていう所謂『お約束』もの。言ってしまえば、そういうなりきりプレイです。これはリアル陵辱とかけ離れてるんじゃないかな、と思います(レイプされたことはないので分かりませんが)。リアル陵辱の場合は、恐らく女の子は泣き叫んで抵抗するんだと思いますが、プレイしてる人の多くはそういうのが見たいわけじゃないんじゃないかなぁ。だからこそ、最初から最後までずっと泣き叫んで抵抗して何度ヤッても落ちないリアル陵辱ゲーよりも、最初は嫌がってるけれど体は感じちゃう、っていう『なんちゃって陵辱ゲー』が多いのではないかと。なので、そういった『なんちゃって陵辱ゲー』をプレイしている人たちが陵辱したいと思ってるとはまず思えません。そして、恐らくそういった人が陵辱ゲーをプレイしてる人の大半だと思います。
まぁ「そういう『なんちゃって陵辱ゲー』が女性をバカにしてる」とか、「こういうゲームがあるから、女性がレイプされて喜ぶように男性に思わせ、性犯罪を助長する」とか言うんだったらしょうがな……くないです。世の男も女もそんなバカじゃないでしょう。一部の少女漫画(あるいはケータイ小説もでしょうか……この辺よく分からないですが)で「レイプから始まる恋もあるよね」とか最初は半ば無理やりに……っていう展開ありますけど、アレを読んでる女の子が皆レイプされたい願望があるか、って言ったら違いますよね。物語(あるいはそのスパイス)として読んでるわけですよね。そしてそういう、「リアルはリアル、作品は作品」という線引きを、少女漫画の場合は皆出来てますよね。どうして陵辱ゲーに同じ考え方を適用できないんでしょうか。男は皆エッチしたい生き物だから? 女性はエッチに受身だから? 陵辱ゲーは陵辱をメインに書いていて、少女漫画でのエッチはあくまでスパイスだから? だからハードな少女漫画は空想として読まれていて、陵辱ゲーはリアルに読まれていると? それは何か違う気がします。作品の媒体ではなく書かれているもので区別するならば、少女漫画だってケータイ小説だってエロゲだってエロマンガだってAVだって、はたまたは時々話題に上る源氏物語だって、すべからく陵辱部分があるものは全て規制するべきなのです。だって、エロゲだろうが少女漫画だろうがリアルと作品を切り離すことが出来る人は出来ますし、エロゲだろうが少女漫画だろうが切り離すことが出来ない人は出来ないのですから。でもそういう論理が通じないのが先入観とかレッテルというやつなのでしょうね。
まぁそもそも業界側の自主規制ですから、で割り切るんでしょうけど。世知辛い世の中になったもんじゃ……。

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とエロゲが大好きな女が極北で叫んでみます。
取り合えず『汚された夏』(クラインシロップ)だけ確保しておきました。陵辱ゲーでやりたいやつって他にない……よな? なかったよな?>自分