おまいら! 青空ボレロがカラオケで歌えるぞ!

ってこれで喜ぶのって私以外もう2、3人しか知らないんだぜ……。

あと最近カラオケで歌いたい曲と言えばこれもですね(入ってないけど)。


「前座ですべてを終わらせてやる」
やべぇ……刻人格好良過ぎるだろ……何だこの中学生は。末っ子で今まですげー影が薄かったのが嘘であるかのような良い男ぶりです。
芯の強い少年に救われるこの世に絶望した少女、というオーソドックスなストーリーに宇宙警察やら神様やら色々闇鍋状態にぶち込みながらも、このシリーズらしく手堅くまとめてると思います。何気に兄弟喧嘩とか家出とか家族の問題を絡めてくる辺り、本当に毎回手を変え品を変え『世界平和は一家団欒のあと』なんですよね。
と言うかね、この作者さん、ホント少年少女の淡いラブを書くのが上手いよ……距離が徐々に徐々に埋まっていくところとか、少年側・少女側の胸のうちだとか、クライマックスに向けての約束だとか。一つ一つの描写は軽めなんだけど、点が線で繋がるとどうしようもなくよろしい感じになってきます……何だこの手腕。刻人と梢が(何もかも気づきつつも)利用される側と(何も知らずに)利用する側、という関係から、お互いを知って救い救われる関係になるまで、余すことなく見事に書ききったと思います。
あ、でも柚島さんの出番が少なすぎてどうしたら良いのか分かりません……ヒロインの出てこないラノベなんて……!(良くあります)

美智乃回ではあるが、敢えて言わせていただこう……柚島さん、正妻(?)の貫禄……!
いやぁ2828させてもらいました。サブタイトルが『恋する休日』なだけある。柚島さんが嫁すぎて困る。軋人と夫婦過ぎて困る。たとえ戦闘力のない回復役であっても自分のために戦ってくれる軋人と対等でいたい、というシンプルな想いが美智乃の決意よりも煉次の苦悩よりも強かったのがもうこの上なく正妻! 良いとこ持ってった! アレだ、1巻では明らかにヒロイン度は美智乃の方が上で、正直そのポジショニングはこの巻でも変わらない気がするんですが、軋人にお似合いなのは柚島さんだよなぁ、とまざまざと周囲にも読者にも見せ付けてくれるわけでして、軋人のモノローグも何だかんだで柚島さんばっかりなわけでして。もうお前らさっさとくっついちまえよ、軋人がプレゼントしたマグカップ(つーかお揃いってことは二人で使おうって意味合いに取れる気がするんですがね……何なんですかね、このナチュラルに出来上がった人たち)でモーニングコーヒーでも飲むと良いよ。
しかし美智乃が好きな人って煉次君でFAなの? 年の差50歳くらいある気がするんだけど……(;´∀`)