うーむ

今日会社の人ととある事情で外出したのですが、私の性格について「空気が読めないけどまぁ○○さんだから良いか、って思ってもらえるから得だよね」と言われまして。まぁ自分でも、自分が空気が読める方か読めない方かと言われたら間違いなく読めない方に振り分けますが、空気が読めないことを気にしてはいるわけで(読もうとしてもどうしたら読めるんだか分からないからどうしようもない)、空気が読めないことによって嫌われたくないので空気が読めないなりに処世術を磨いていたりしないでもないのです。まぁほら空気読まないことで一触即発の緊迫感が崩れたりすることもあるじゃないですか……そうそうつまり大局的に見て空気を読んでいたりするのだよ! ……すいません。でも「総じて残念」とか言われるとこんな私でもちょっとは落ち込んだりします。まぁ落ち込んだりとか長続きしないんですけどね。

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)

1巻に比べて格段に面白くなったと思います。推理物として楽しむよりは推理的な要素もありつつな愛憎劇を楽しむ感じですね。妄想=推理として成り立ってしまってる時点でミステリではないと思います。
それはともかく今回の話は恋愛物としてかなり切なくて好物な出来でありました。蛍の苛烈で純粋な"嵐"のような恋情が恐ろしく美しかった。実の父親を愛してしまったこと、そして実の父親はそれを知らず、自分を虐げつつも自分に瓜二つの母のことだけを憎み母だけのことを愛している、ということ。本当に救われない……救われないけれども逃げられないジリ貧の恋。最後まで父親に理解されることなく、短い生涯を終えた蛍が本当に鮮烈でした。良かった。
まぁ流人はちょっと可哀想でしたけど、完全に脇役でしたね。彼がこれからレギュラーキャラとして落ち着くなら、彼のことを愛してくれる女の子が出てくると良いなぁと思います。
あとラストの心葉の作った三題噺が切な過ぎて思わず涙ぐんでしまった。一瞬で良いから、彼等に幸せであってほしかったと思う、本当に。