マスラヲ面白かった!
ヤベェ……何だこれ。何であんなに『お・り・が・み』面白くなかった(って言うか合わなかった)んだろう……良かった、切らなくて本当に良かった。大風呂敷と読者の予想を裏切る話の展開、いやまさにこれは熱さ以外の何物でもないでしょう。YES、マスター! 面白かったですコンチクショー!! 個人的に熱かった戦いベスト3は上から順に、ラストの大法螺(ハッタリ)、聖魔グランプリ、みーこVSエリーゼですね。
しかしここまでウィル子との絆を深めながらも、ヒデオのウィル子に対する気持ちが恋愛ではなく信頼(そしてある意味信仰)だったのは面白いところ。ちょっと寂しい気もしますけど、ヒデオとウィル子って確かに『相棒』って言うのが一番しっくりくる気がしますね。
戦闘城塞マスラヲ Vol.4 戦場にかかる橋 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 林トモアキ,上田夢人
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/08/01
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しかしそれだけにこの巻のラスト一文には震えた。熱かった。
戦闘城塞マスラヲ Vol.5 川村ヒデオの帰還 (角川スニーカー文庫)
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いやこれは普通にラストバトル泣くだろ……ヒデオ格好良過ぎるだろ。聖魔グランプリの時の殺し文句もすごかったけど、「神になれ」のくだりも「消えて無くなれ」のくだりもすげー泣けた。これはヒデオ大勝利すぎる。みーこVSエリーゼのエリーゼの叫びもものっすごい熱かったんですけど(あそこまで元勇者が持ち上げられてるの初めてだったぜw)、レナ・アーチェスと対峙したウィル子・ヒデオが全部持っていった! ウィル子が泣きながらヒデオ食べるところとかホント一緒に涙したわ……ただのヒキコモリってレベルじゃねーぞ!
しかし壮大な自殺にならなくて良かったわ……林トモアキはどこまで考えてこの話組み立ててたんだろ。符丁とか核ボタンとかヒデオが死にたがってたこととかすっかり忘れてたぞ……。後書きでほとんどアドリブって書いてたけど、だとしたら神過ぎる。GJだよコノヤロウ。
全5巻なのに密度が濃くて出し惜しみのないストーリーだったと思います。面白かった!