【ネタバレ注意】『烙印の紋章Ⅸ』(杉原智則) 実況まとめ&感想

ということで実況まとめを…ネタバレムンムンですので注意を。今巻ものすごく面白く、ものすごく熱かったです。個人的にはⅣ巻に匹敵する熱さを感じた。

面白かった…けどびっくりするぐらいに重い。オルバの決意が重く、背負ったものも重すぎる。後書きからするに、作者が目指したところにようやくたどり着いた感じなんだろうな、ここまで付き合えて読者の私も感無量です。オルバの戦いの終わりがここに来て(イイ意味で)なかなか見えない感じに
前半はビリーナ姫とのやり取りで癒され、中盤は戦いの緊張感やそこここに投げられた爆弾にハラハラとし、後半は…もう言うことがありません。読んだ人は皆同じ思いだろうから…泣ける…

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烙印の紋章』後書き「また次の巻でお会いしましょう」続いたぁああああああーーーーーーー!!!!(すいません、皆心配してるかと思って…

カラー口絵:男13、女2 …すいません、圧倒的な男率でした…電撃でこういうことやってるから打ち切りに怯えないといけないのよ!(すいません、でも大好きです

ギル王子復活劇場続き、本当にナバールさん哀れすぎるなw(失笑 あとその後のビリーナの胸中がホント良い。戦火を目の当たりにして王族として感じるものを新たにすると共に、淡い希望に一喜一憂する辺りが歳相応の女の子っぽくもあって…流石はメインヒロインやわ…

あぁ、でもこのもどかしさと怖いないろんな要素が…特にライラの存在が怖すぎる。でもそれは置いておいて、ビリーナさんとオルバの会話熱いよぉおおおにやりんぐすぎるよぉおお! ヤバイずっと見たかったシーンだひぃいいい、オルバさんがビリーナ好き過ぎるだろ…これは…ひぃいいいいい

っていうかどんな声をかけていいのかわからなかったとは言え部屋入ってから5分も沈黙するなよ! 5分て!www しかもアレだ、最初の言葉が「無茶をなさる」ってお前どの面下げてwwww しかもピシャッと言い返されてるしなにこれ、悶えるひぃいいいい

殴られるとか甘かったですよね、オルバさんwwwww 拳銃向けられたよオルバさんwwwww ビリーナさんテラ怒ってるじゃないですかwwwww いや、もうそれぐらいしても良いよ、ビリーナさんは…

あぁ、でもこれはオルバさんが自分の内側に、巻き込むとわかっていて、それでも側に居て欲しいと考えて、ビリーナを引き入れた瞬間なんだな…ヤバイ、テラ萌える。4巻の二人の会話以来の会話らしい会話に俺の胸熱最高潮、にやにやが止まらない!(* ´∀`)

その後の挨拶回りも正直オルバさんアレだよね、本人言ってる通りツケが回りすぎててちょっと笑ってしまう(しょうがないなぁ的な意味合いでね)。しかしシークの死亡フラグ臭が半端ないんですけど…シークお母さん死んじゃ嫌だよぉ…(´・ω:;.:...

ゴーウェンとの会話が胸に痛すぎる件。確かにアレだね、オルバのこと皆好きだから付いて来て協力してたけど、その一方で彼のそれが逃げだとも分かってたわけで、彼がまたギルとして皇太子をやるのならば、誰かが言わないといけないことだよね。「今度は逃げないのか、覚悟はあるのか」って

そして復讐の話。復讐のために皇子になった彼が本当の意味で皇子になるのならば、復讐と国を天秤にかけた時に国を取れる男にならないとダメなんだよね。前のオルバさんはそれが欠けていたけど、今回はどうなるんだろう…

あぁ、確かにゴーウェンの言うことも尤もなんだけど、それやると周りが皆オルバじゃなくギルとして接するようになってオルバを置いてっちゃうんだよ…不穏すぎる。出来ればビリーナがギルもオルバも受け止められる、一緒にやってける伴侶になってくれれば良いんだけど…

やばいライラ爆弾化ktkr! 長引くとヤバイぞこいつは…まぁ予想通りだけどさ! 予想通りだけどさ!( ´∀`)<オルバさんまた厄介ごとだぜ? しかも本物のギルがやらかしたことだから、オルバさんライラのこと知らないからなー致命傷になりかねん

イネーリ様の執念が怖いわー…

しかし皆大好きアークス&ラバンのおじさんコンビ、よく生き残ってくれてるなぁ…( ´∀`)<アークスとラバンもどっかで死にそうで辛い…

まさか立ちションして友誼を深めるなんて…(;・∀・)<どういうことだ…

…いつの間にかゼノンとリノアの間に恋愛なんだか同士なんだかよく分からんフラグが立っとる…しかしリノアがかなり策士っぽいからゼノンと器が違いそうな気も。ただノウェがいるからそんなまずい事態にはならなさそうだなー…あっちでもこっちでも不穏だ…(;´Д`)

オルバさんの食べ方が汚い理由が、「書物を脇に広げて読みながらじゃないと食べられない」とかで、しかもビリーナさんとの食事中無言なのが「何話したら良いのか分からないから」とかホント萌えるよなこの人…

オルバとビリーナの食事シーンが楽しすぎてにやける。食事の話題を2、3言交わしただけでノルマこなした気になってるオルバさんマジ朴念仁ww そしてビリーナこれは実はツンしてるふりだけでもう食事誘ってもらえただけで実は満足してそうだ…しかし気づかないオルバさん、テラ萌えす…

オルバさん思い出してぇえええええええ、ライラのこと思い出さないと命取りだよぉおおおおおおお(;´Д`)

オルバさん、軍事や政略についてはものすごく鼻が利くけど、恋愛に関してホント勘が悪すぎる辺り萌えるわ…すごく…朴念仁です…

あぁもうオルバさん奇策好きやなぁ…軍略好きやなぁ…輝いてるなぁ…ホント鮮やかやなぁ。こういう男が、婚約者の前でだけはしどろもどろとかホント美味しすぎて僕は俺は私は…!

ビリーナが徐々にシークお母さんと同じことができつつあるな…これは良い伴侶! やり方とか言葉はちょっと足りないところがあるけど、自分の中に篭りがちなオルバさんにはちょうど良いよ、おてんばで芯が強い姫様は。しかしライラが怖すぎる…ホントに怖すぎる…

オルバさんの手が読まれるとドキドキするね…ひぃいい、サブタイトルが不穏を醸し出してるですよひぃいいい(´・ω:;.:...

あぁ、死を恐れるという感情が自分の命を失うことではなく、ここで死んだら志半ばに折れることになる、というその点にある辺り、そしてそれをオルバさんが認めた辺り一回り成長したなぁと思うわけだよ…本当に丁寧に剣奴隷→王族(ノーブレス・オブリージュ)へのシフトを描いてるなぁ…

そしてここで紋章が響くわけか、死ぬわけにはいかないという言葉のあまりの重さに眩暈がするよ…ホント良くできたストーリー…(;´Д`) 戦記物としての熱さと、ラノベとしての人物の内側の生々しくも青臭い心情と…古き良き匂いをさせる作品だよ…

後世の歴史家の評価キタ━(゚∀゚)━! ヤバイこの手のこと書かれると俄然燃えるわ…!こうアレだね、烙印の紋章の他にない持ち味の一つは、俯瞰的な話と登場人物の心情とを本当に上手く融合させて両面から書いてることだよね。歴史上の人物が本当にこういう人ではないかと思わせる

パーシルサーン!!!!!! 流石すぎる…ありがとう、ホントどうなることかと思った。しかしアレだ、これからオルバの戦略がところどころ力技とか運に頼らざる得なくなっていく辺りは、戦いが大きくなっていくから仕方が無いところだし、個人的にはその方がリアルで好印象

……え、シークさん死亡…だって…? え、いや…そんな…あの、バカな…あぁあああああああああああああああいやぁあああああああああ(´・ω:;.:...

あぁシークの死はでもあってしかるべき死だったね。これからオルバは他の誰からも孤立して誰を特別扱いすることもなく、復讐することもなく、ただただ皇太子として国の未来を信じて生きて行かないといけない。死ねないという重さ、公人であるという重さ…後書きの通りたどり着いたって感じ

シークとオルバの最後の会話が印象的。要約すれば「あなたに命を預ける」と言ったシークが散っていってしまったのが…あの言葉を最後にオルバに残せたのは良かったのかもしれないけど、今巻の最後の一文を考えるに、それこそがオルバの心に昏い何かを落としていった気も

だからこそ、その昏さを払うビリーナが必要…だと思う。王族として、戦友として、一人の女として彼を支えて欲しい。そうなってほしい。このまま独りだとオルバさん潰れる…(´・ω・`)<ラスト一文の不穏さェ…

あぁ、っていうかシークの死に際が書かれてない辺りが流石だよね…一皇太子、一将軍としてのオルバは一兵卒のシークの死に目に会えないし、他のキャラに関しても同様だよね。最後に戻ってきて、その死を噛み締めて先に行くしかない。積み上がる死体の山には名のあるキャラも居るんだ…

今後も全然油断できない感じになってきたな。最後に死ぬということは皆を見送るということで、皇太子となるってことは誰も特別扱いできないということで、戦うということは自分に賭けてくれた皆に死ねと言うこと。実感しにくいそれをホント容赦なく描ききってる…良い作品です、次巻も期待