2013年書籍系まとめ

それぞれ今年印象に残ったのをジャンル別で。感想半分モロマ半分。

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【青年マンガ】
大東京トイボックス』(うめ/BIRZ) http://www.gentosha-comics.net/story/cat1300.html
本当に読めて良かったに尽きる作品。作者さん自身かなりストイックと言うかプライド持って描かれてるんだろうなぁってところがあり、作品自体も妥協なく最後まで終わらせたな、と思います。ゲームを作るということ、ゲームで飯を食うということそのものを突き詰めて描く一方で、太陽と仙水が最後の最後でちゃんと同じ方向見てたあの日の悪ガキに戻れたのが嬉しくて泣いてしまった。何かしら物描いてる人にはどこかしら刺さると思う。
全10巻とそこそこ長いですが、ぜひ。

少年マンガ
弱虫ペダル』(渡辺航/週刊少年チャンピオンhttp://www.akitashoten.co.jp/comics/4253214517
恥ずかしながら今年読み始めたんですが、すごい面白かったです。自転車レースそのものが面白いってこともありますが(脱落のあるチーム戦って新鮮だわ)、それぞれのキャラクタが己として勝つこと、チームとして勝つことにちゃんと価値観を持っていて良い(例えば東堂と巻島は1日目は飽くまで個人勝負ですが、2日目3日目になるとチーム勝負に全力注ぎますしね)。
難点は区切りが悪いっていうか区切りが良いのが27巻なことですかね!!

【少女マンガ】
星空のカラス』(モリエサトシ/花とゆめ) http://www.hanayume.com/hanayume/hoshizora/
少年漫画っぽい少女漫画と言うか、恋愛そっちのけな辺りがものすごく良い。スポーツもので好きな部分を少年と少女でやるとこうなるんだなーっていう。恋愛ではなくその上の次元で分かり合うってあんまり少女漫画じゃ見られないからなー…。
天才肌なのに天才じゃない鷺坂さんが好き過ぎて困る。

ライトノベル
エスケヱプ・スピヰド』(九岡望/電撃文庫) http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866123-2/
今時ないぐらいに硬派ですね…えぇ、密度の濃さかなり惜しみないので毎回楽しませてもらってます。未だに1巻のVS蜻蛉様の戦闘演出が一番好きですが、3巻の久留守の叫びやら5巻の「ぼくは、ぼくを許せなくなる」やら盛り上げどころの熱さ半端ない。
今後も期待しております。