年末から正月にかけて読んだ本やらマンガやら色々

魔女の騎士―ヘクセン=リッター (チャンピオンREDコミックス)

魔女の騎士―ヘクセン=リッター (チャンピオンREDコミックス)

こんな変な漫画を私に読ませた熱風兄貴!は反省してください!
取り合えず真ん中けしからん太ももをした輩が女装した子が男の子、っていうのは「こんなに可愛い子が(ry」っていう例のアレで許されるにしたって、中身も酷いもんでしたよ! この変態!!(褒め言葉) 絵は下手ながらも溢れんばかりの「俺は男の子がこういう目にあってるのが大好きだぁああああ」という叫びに何とも言えない気分になりました。すごいね。
うらかたっ! (マンサンコミックス)

うらかたっ! (マンサンコミックス)

みた森たつやさんの漫画は少しだけ読んでるのですが、他に読んだやつに比べると少し劣るかな……? 何と言うか、あんまり何も考えずに描いたのかなぁという感じがしてしまったのですが。多分『さらく〜る』とか『小池田さんと遊ぼう!』あたりを読んで期待がそっちに飛んでしまったのが良くなかったのかもしれません。肩の力を抜いてもう一回読んでみたいです。
ツレビト 4 (マガジンZコミックス)

ツレビト 4 (マガジンZコミックス)

取り合えず全4巻読ませていただきましたが、とても『BLUE DROP』で「おつかれちんちーん!」とかキャラに言わせてた人と同一人物が描いたとはとても思えん。綺麗に一転する物語なのですが、生と死をどこか物悲しく、味わい深く描いてるのが印象的。いや、っていうか切ないよ、これ。
ナナとカオル 1 (ジェッツコミックス)

ナナとカオル 1 (ジェッツコミックス)

素晴らしい漫画だった! 甘詰留太さんの絵はあまり得意じゃないんですが、それを補って余りある素晴らしい描写の数々! 少しずつ少しずつ違う世界に足を踏み入れていく時の心情の動きが何とも言えず、「畜生、こんなシーンに身悶えしてしまうなんて」と思うこと請け合いです。いや、野外○○であんなに身悶えるシーンを描けるのはある意味天才だと思うよ?
おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)

おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)

エマノン、名前だけ聞いたことがあったのですが、実際に読むのはこれが初めて……だったかな、前に一回小説版を読んだことがあったかもしれませんが。こういうアウトロー……ではないな、どこか非現実的な、ジュブナイル的な話は大好きでして、話の長さもちょうど良いし、普通なら蛇足になりがちな後日譚も、「あぁ……」と感嘆することしきりです。ニュアンスとかが大事なマンガだと思うので、あまり詳しく感想は書けませんが。ドタバタした日常ラブエロコメまんまですね。徹底してヒロイン・カゴメの裸を描かなかったそのこだわりっぷりに驚いた。体が入れ替わったりしない限り描かないんだもんな、すげぇよ。どんな出し惜しみだよ。その代わりにバンバン脱がされてたマユがある意味可哀想だったんだぜ。地味に主人公・玉吉さんのお父さんとお母さんが好きだったので、私の中の最高潮は3巻だったりしますが……全12巻なのに(;´∀`)
小説十八史略(三) (講談社文庫)

小説十八史略(三) (講談社文庫)

インフルさんでぶっ倒れてる間にこいつをずっと読み返してました。結局三国志直前くらいまではいったかな。やっぱり惹かれるのは張良と漢の宣帝でした……くそう、格好良いぜ。特に張良は昔から好きなだけある。続きを読んだら今度はきっと李世民に惹かれるんだろうなぁ(苦笑)
イン・ザ・プール (文春文庫)

イン・ザ・プール (文春文庫)

空中ブランコ (文春文庫)

空中ブランコ (文春文庫)

会社の人に借りて読みました。精神科医云々というよりは、心の病(っていうかもっと軽めのノリ?)を題材にしたライトな短編集、って感じ。全体的に軽い描写が多いので、息抜きにぴったり。こういう話にありがちな説教くさいところもあんまりないので、さくさく読めました。鬱云々とかも案外こういう大らかさで何とかしていったら良いのかもしれません。上条さん俺の嫁! デビューでこの出来なら良い方じゃないでしょうか。話自体上手く二転三転しており、プロットなんかに過不足はない感じ(電気娘だけ意味が分からんけど……おそらく上条さんの能力説明なんでしょうが)。大学生くらいで読んでたら「うわ〜、中二」って感じで敬遠してるタイプの話ですが、あかほりさとるも最近は面白く読み返せるようになった私の敵ではありません。
この話の肝は右手で殴ったら終わりとかそういうところじゃなく、要するに上条さんのど根性と上条さんの「格好良い(中二病な)」説教にあるのです。ただFateとかと違って、何が上条さんをそこまで突き動かすのか、というあたりの説明不足はその分目立ちます。「え、ちょ、上条さん何故そこまで頑張るの?」「あ、あれ……それ普通逃げるから」みたいな突っ込みを入れたくなること必至です。あと地の文が少し恥ずかしいです。でも、ごく普通に王道的に面白かったです。取り合えず続きも読んでみようと思います。