『うちの妹のばあい純愛版』プレイ中感想1

いや、僕エロゲーマーですから! ちゃんとエロゲもしますから!!
ということで『うちの妹のばあい純愛版』(イージーオー)プレイ中。いや、これ地味に良いです。心情描写が丁寧で、メインヒロイン・優香のいじらしさと言ったらないです。
ということで、以下プレイ中ですがネタバレ感想につき反転↓
そもそもこのゲーム、設定が良いです。
主人公には義理の妹がいます。とは言っても、朝優しく「おにいちゃん〜♪」と起こしてくれたり、「か、雷怖いよぉ……」とか抱きついてきたり、「あたし、お兄ちゃんのお嫁さんになりたいな」とか上目遣いで言ってきたりしません。……エロゲではよく見るシチュエーションですが、実際書いてて薄ら寒くなってきました。世の妹ゲー夢見すぎでしょう。
話を戻しますと、『うちの妹のばあい』の妹・優香はそういった妹ゲーの妹たちとは正反対。お兄ちゃんである主人公に悪態・罵倒は日常茶飯事。ですが、普通のよくいるツンデレ妹と違って、優香の場合は単なる理不尽キャラ(テンプレのツンデレ妹たちは言動が理不尽な上、そこまで色々言うくせにお兄ちゃんに対する心理的距離が0距離すぎね? 単なる甘えに見えて正直あまり好感度が……)じゃなくて、主人公への複雑な想いから一定の距離を保ってるんですよ。主人公からしてみれば、思春期の娘との微妙な距離が出来てお父さん悲しい、まさにそんな感じ。
この妹と兄の関係が複雑で、二人ともお互いに兄妹以上の想いを抱えているにも関わらず、全く正反対のやり方を選択でお互いに接するんですよね。
兄は、兄妹、という関係にすがり付いて、いつか来る別れの日を遠ざけるために、できるだけ良い兄でいようとする。義理だからこそ、血の繋がりがないからこそ、誰よりも妹を思いやる兄の気持ちで、真の兄妹よりも兄妹らしくあろうとする。けれど、そのために主人公は自分の時間も、打ち込んでいた野球も、それこそ自分の全てを投げ打ってしまう。そして、妹である優香に対して全力で『妹』として接してしまう。
けれど、優香はそんな兄のことが歯がゆくてたまらないわけです。兄は自分の為に大好きな野球もやめてしまって、ずっと妹として自分を大切にしてくれている。けれど、自分は兄にそんなことをしてほしいわけじゃない。そして何より、そういう関係でいたいわけじゃない。妹の兄への微妙な距離は、「貴方のことが、誰よりも大切で、貴方も誰よりも私を大切にしてくれているけれど、でも”妹”として見て欲しいわけじゃないんだよ」というメッセージなのです。このすれ違いが本当に切なくてたまりません。優香がいじらしすぎる。まだ通常エンドしか見てませんが、既に他の誰も攻略したくない気分です。ここから他のヒロインに行くとか罪悪感強すぎだろ……(;´∀`)