後は土日に読んだ本の感想
あ、すいません。上条さんに戻ってきちゃった。
- 作者: 鎌池和馬,灰村キヨタカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2004/12/10
- メディア: 文庫
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今回の話は、サービスエピソードとシリアスな話の混じり具合が良い感じの巻ではありました。ねーちん、カラー口絵でもモノクロ絵でも湯上りサービスでした。話としては、1巻を髣髴とさせる二転三転は良かったし、凶悪殺人犯・火野に対して何も出来ない『一般人らしい』上条さんも良かった。けれど、最後が酷い。上条さんと土御門を戦わせた見せ場、上条さんが我侭と自覚しながらも吐いた言葉、そして土御門の熱さ――これだけ揃えときながら大団円にしてしまうのが……何だよそのオチ。エンディング読まなきゃ良かったよ、まったく。普通に日常に戻ってんじゃねぇ。私がこの巻にそげぶしたいよ!
この巻を読んでて分かったんですが、私、青臭さの残る上条さんに、多分色んな試練を通って、それでも今の想いや感情を大切にしたままに成長してほしいようなんですね。今回は良い機会だったのに……それで日常に戻っちゃったら結局「何とかなったんだぜ」って感じで終わっちゃうじゃないですか! そりゃラノベだから皆生きてて良かったね、キャラ小説だしね、って言うのは分かるけど……! でもあそこまで書けるんだったらその後も考えてくれよ、頼むよ……(´・ω:;.:...
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: 文庫
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正直『太陽の塔』を読んだ時は、腹立たしすぎて途中で投げたのですが(はっきり言って、単なる京大生の日記。何の創作性も感じられない、ズボラなものと思えて仕方がなかった。レポートほどの正確さもなく、かと言って小説と言って良いほどの作者の中から削りだされたオリジナリティもない、と当時は感じていました)、『夜は短し歩けよ乙女』はきちんと物語してましたので、森見登美彦に対する認識を改めました。でも『太陽の塔』を読み返そうとは思えません……好きな人、すいません。