会社の友達に

「レビューしてる本は全部買ってるの?」とまじまじと聞かれたのですが、まぁ……ほとんど買ってるやつですね。あ、『ナナとカオル』とか『魔女の騎士 ヘクセン・リッター』とかは買ってませんから。……あぁ言うのを買ってると思われてたらどうしよう、もう会社行けないよ!

「一方通行ヤバイ!!」と言うだけの為に熱風兄貴!に電話をかけてしまった……あぁああああ、一方通行ヤバイ、上条さんを超えたかも試練。5巻は短編集ということで、同じ時間に起こった上条さん側の事件2つと一方通行側の事件1つがそこここでリンクしながら進む、というまとまりのない話なんですが、一方通行がやば過ぎた。結構壮絶な過去ですが、そういうのが壮絶だと思わない鈍感さになってしまっているのがまずもってアレだし、能力が『一方通行』だから、最終的には自分一人しか護ることが出来ない、っていうのも良い感じです。何より幼女……じゃなかった、ヒロイン?であろう打ち止めも萌えるのが良い。上条さんに足りなかったヒロインという存在が一方通行にはセットですよ! 相手幼女だけどそんなこたぁ問題じゃないよ! ……しかし、また気に入ったヒロインは御坂妹ですか……(;´∀`)
この巻で明らかになった構図としては、上条さんと一方通行が好対照、って感じになるのかな。二人ともヒロインを拾って居候させ、その狙われてるヒロインを護るために命を張るわけですが、上条さんも一方通行も結局のところ弱くて根性や意地で何とかしなくてはいけないところがあるのは共通。ただ2巻以降の上条さんはほぼ義憤で動いてるんですが、一方通行は1巻の上条さんと同じで、人間らしい『感情』で動いてるんですよね。1巻の上条さんはインデックスのフードをわざと預かってしまって自ら巻き込まれた(=インデックスに護ってもらった)後ろめたさが、5巻の一方通行は御坂妹その他を殺しまくってる癖に今更誰かを助けたいと思ってしまう身勝手な優しさ(そしてそれに裏打ちされるこれまでの生き方への否定、後悔)がある。そういう矛盾色々をかかえて、それでも立ち上がる主人公たちを見たかったのです。
ということで、1巻以来の最高潮でした。良い巻だった! でも5巻ラストから一方通行と打ち止めはどうなったの、と思って6巻をちょいと覗いたら表紙が巨乳眼鏡な上、ぱらぱら捲ってみても全く二人とも出てこないみたいで噴いたw