*『パルフェ〜ショコラ second brew〜』(戯画)

里伽子ルートは秀逸でしたが、それ以外は期待したほどではなかったかも。いやでも里伽子をラストにしたおかげで今は読後感で胸いっぱい。里伽子可愛いよ里伽子。
ということで過去のプレイ日記も合わせて、以下ネタバレ感想↓

*明日香ルート:★★★☆☆(明日香:★★★☆☆)
年下の小悪魔きた! 攻略されまくりです……畜生可愛いなぁこいつ。純情可憐な耳年増ってすごい言い得て妙ですよ、仁君。恋人関係になった後も一生懸命仁を攻略しようとする明日香の可愛さと言ったらホントどうしたらいいんだよなんだぜ。アレだよ、わざわざどこに行くのでも大丈夫なように学校帰りのデートでも私服準備してたり避妊具買ってたり(しかも周期計ってたってことは場合に寄っちゃ「今日は大丈夫な日だから…」とかやるつもりだったんだろ!?)、文章にしちまったらただのビッチとしか思えないわけですが、これがまた上手いこと小動物系の小悪魔という素晴らしいロリ巨乳に昇華されてる訳で、取り合えず可愛いことこの上ない。「好き好きスパイラル」とかもう何だ可愛いなチクショウ!
ただ明日香が仁を好きになるのは分かるんですが、仁が明日香を好きになる過程はあんまり良く分からなかったなぁというのが正直なところ。これはまぁゲームのシステム上、細かい日常の積み重ねでフラグ立ててるから仕方ないかもしれませんが。
あ、あとイブにちゅーした後にいきなりエロ方面に突入しなくて良かったです。最近のエロゲだとすぐにエロシーン入っちまうからなぁ。

*かすりルート:★★★☆☆(かすり:★★★★☆)
体から始まる恋愛は大好きです。耳年増が実は処女とかそういうのも大好きです。しかしちゃんとそれに気づいてリードできない仁君は……もうちょっと頑張ろうね、処女奪ってポイ捨て男?
いやぁかすりさんホントダメ女ですね。洋菓子でも和菓子でも居場所がなくて逃げて逃げて、最後は体の関係に溺れて。でも吹っ切れた後は過去を帳消しにするくらいにイイ女です。実は個人的に途中まではそこまで好感度高くなかったんですが、ケーキ対決の時の「もっと頑張ってお菓子作りが上手くなったら、たとえ好きになってもらえなくても必要としてもらえて、傍にいられる」って真意が分かった途端、そのいじらしさの前に俺あっけなく陥落。まぁその後のバカップルっぷりはご愛嬌ですけどw
あ、でもラストで良いからかすりさんのおうちのことにはちょいと触れてほしかったですね。

*由飛ルート:★★★☆☆(由飛:★☆☆☆☆)
ごめん、歌ってるとこのボイス結構飛ばしてたよ……ごめん。
いや、それはともかくですね、アテクシどうも天然ドジッ子が苦手なようです。天然ドジッ子が苦手と言うか、ドジしてても反省のない子が苦手と言うか……いや、反省はしてるのかもしれませんが努力でダメなトコを補うんじゃなくて、「まぁあの子はあぁだから仕方がない」とか「他にこんないいところがあるから良いじゃないか」みたいな。えぇと要するに由飛自身が苦手だったのもさることながら、周りの厳しくないゆるゆるな反応が苦手だったようです。アレです、これで仁君が一発カチッと叱ってくれたら良いルートだったんだと思いますが(;´∀`)
いや、告白後の家電のやり取りとか台詞的には一番ぐっと来たんですよ? 大した理由もなく云々とか、百年の恋も冷める云々とか。でもそれ以上に我侭っぽさと言うか、悪気がないのが一番タチが悪いと言うか。その後の展開も仁君が格好良かったものの(惚れた女のために体を張る男は大好きです)、由飛のイメージアップまでには繋がらなかったなぁ(ラストまた能天気に戻ってるし)。

*カトレアルート:★★★★☆(カトレア:★★★★★)
貧乏くじ引きがちな真面目チーフ大好きです! あぁ素直になれないツンデレの子のなんと可愛いことよ! いやぁ繰り返しになりますが、これは良いツンデレ。ですが、カトレアのツンデレって理不尽なところがなくて良いです。誰より自分に対して厳しいところや、ピアノで一度挫折してるところ、杓子定規なんじゃなくてちゃんと血の通った生真面目さんしてるのが良いですね。また、デレた後のカトレアさんの破壊力も末恐ろしかったです……無意識に誘う男慣れしてない女の子って普通エロゲの描写だとともすれば「媚びてる」キャラになりがちなんですが、カトレアさんの場合これまでのツンの積み重ねと相まってやっと素直になれた一途で情の深いヒロイン、って感じで全くその尽くしんぼ、良い妻っぷりと言ったら……カトレアー! 俺だー! 結婚してくれーッ!
しかしこの玲愛の可愛さに比べて付き合い始め頃の仁君の鬼っぷりと言ったらありません……この二股野郎がッ!! まぁその後付き合い始めた二人は良い夫婦漫才を見せ付けてくれましたけどね! 最後まで微妙にマダオだったものの、しっかりものでどこか脆いカトレアとお似合いだな、という感じでした。ストーリーは何てことはないですが、ラスト付近の手を繋ぐCGと「家へ帰ろう」のモノローグは大好きです

*恵麻ルート:★★★☆☆(恵麻:★★☆☆☆)
仁君の一日一本が切な過ぎる……何この子、良い弟じゃない。それに比べて恵麻ねーちゃんはホントダメダメだな!(褒め言葉) あとこのシーンのカトレアが可愛かったんだぜ。
実は完璧超人の兄貴の方が主人公の代わりだったという……兄貴浮かばれなさ過ぎだろ……っていうか偉大すぎだろ。あと里伽子に対すて仁への独占欲ひけらかし過ぎだろ……何と言うか、里伽子の方が好感度高くなってしまった辺りちょっとアレだったかも。ホントダメな姉さんでした……いやぁダメな女書かせたら右に出るものはいないなぁ、丸戸。

*里伽子ルート:★★★★★(里伽子:★★★★★)
両手で宝物を抱いてる里伽子のCGでお腹いっぱいです……里伽子よく頑張った、感動した!
チクショウ……これは良い嫁。いつもは鉄壁の生真面目さを誇る里伽子が仁のことになると未練たらたらになったり聞き分けのない子になったり、ホントもう何という2828シナリオっぷりなのか! そして何という切ないシナリオっぷりなのか! ただ好きだからという気持ちだけで全てに蓋をして、でも蓋を仕切れなくて、今まで抑えに抑えて来たものが溢れちゃったんだろうなぁ。里伽子可愛いよ里伽子。確かに里伽子は最後に、だなぁ……他のヒロインが霞んでしまう。
このルートの仁君は決め台詞がいちいちトレンディーでどこのジゴロよ、って感じでしたね。なのにちょっと茶目っ気もたっぷりでしたね(カトレアのところに「毎週うるさくてすいません」って菓子折り持ってくのワロタw)。真実が分かってからの頑張りっぷりは良かったですが、前半は最高のマダオでした。よくもまぁここまで酷い仕打ちをしかも無意識(=直せない)にやる男をずっとずっと想っていられるものだ……そういう意味で里伽子のダメ女っぷりは際立っていたかもしれません。
家族が一番大切だから、は確かに正しいかもしれませんが、それを受け入れてもらえるかはその相手次第。半年前の仁君は里伽子なら受け入れてくれる、と勘違いしていたわけですが(ここで里伽子がブチ切れなかったのはブチ切れる気力もなかったからなんでしょうね……哀しい)、厳密に言うと里伽子にはそこが問題なわけではなく、「家族が一番大事=一番大事な人間にはなれない」が問題だったわけで。それを解決するために「家族になろう」は……正直落としどころがそこしかないとは言え、「半年前を反省してないのか」と思わなくもなかったです。家族は記号ではなく、何年も時間を共にしてきたものだから大事なわけで、里伽子と結婚して家族になるとは言え、時間的なアドバンテージは全然ない。一朝一夕に恵麻を代表とする旧家族と同じくらいに大切に出来るはずがない。まぁエンディングから想像するに、そこからエンディングまで殆どの時間を里伽子と過ごすことで大切な家族になっていったんでしょうが、どこか歪んでいる気がするのは私だけでしょうか。。。
まぁでも里伽子が幸せそうに泣き笑いしてたから良いや。