兄貴が部屋に残していったので

『ツンマゾ!』の2巻を読んでいるわけですが……アレだな、ノブナガッ!の方がストーリーあるんだな……。

私の男 (文春文庫)

私の男 (文春文庫)

全てが終わってしまった最初の章からシーンが巻き戻る形で進むのが面白い。繊細な様でいて実は強い花としなやかなようでいて実は壊れ物のような淳悟。"親子"という形で組み合わさればこの上なく上手く行っただろうに、マザコンやらファザコンやら肉欲やら独占欲やら何やらが組み合わさってしまった結果、あかいう別れしか残されていなかったのかな、という気がする。それでもお互いのみがお互いのものである状態に、この二人は満足なのかもしれないなぁ。

金剛番長 10 (少年サンデーコミックス)

金剛番長 10 (少年サンデーコミックス)

相変わらず熱いマンガ。最早縮尺とか気にしたら負けです。アレだよ、金剛類とか出てきた時点で何かが決定的に違う方向に向かい始めた気がするよ。
破壊番長編よりも改造番長編の方が強烈だった。何がって卑怯番長と居合番長が美味しいトコ取りすぎてて。所詮は顔なのか。だが私が一番好きなキャラは卑怯番長です。巻末のオマケマンガワロタw って言うかさ、秋山さんの時の短ラン、明らかに卑怯番長の時の短ランだよね……何故気づかない。あと遥さんとはよ結婚しなさい。

神のみぞ知るセカイ 8 (少年サンデーコミックス)

神のみぞ知るセカイ 8 (少年サンデーコミックス)

帯に挫折の文字入りすぎワロタ。展開が恋愛一辺倒じゃなくなってきた辺りよく練られているなぁ、と。この手のゲストキャラが続く恋愛モノっていつかはマンネリになるものだと思うんですがそれを上手く回避して、なおかつ伏線をちょうど良いタイミングで張ったり回収したりで随分こなれている印象です。個人的には理想のギャルゲーの話があるある過ぎて噴いたw ストーリーを重視するかキャラを重視するかゲーム性を重視するか……ホントあるあるですよね。
ところでエルシィはちゃんと正ヒロインなのか不安になってきた。。。

花と悪魔 第7巻 (花とゆめCOMICS)

花と悪魔 第7巻 (花とゆめCOMICS)

エリノアとフェルテンのカップリングが思った以上に自分好みで俺歓喜。女たらしの男の本命だとかそういうの大好きだよ! 後ですね、はなとビビの関係も大好きですよ。独占欲全開の俺様紳士とお花畑系ロリヒロイン……この話ではヒロインが先に気づいたわけですが、基本的にどっちが先に恋心に気づいても美味しい展開が期待できます。恋心を自覚したことでロリロリしてたはなが大人びていくのが良いですね。
最後のちゅ―とかね! 全くもってけしからないね! この手の少女マンガの醍醐味ですよね!

朝がまたくるから (花とゆめCOMICSスペシャル)

朝がまたくるから (花とゆめCOMICSスペシャル)

短編っつーか中編集。3本入ってますがどれも泣けた。雑誌で最初に読んだ『半化粧』がすげー気に入って単行本になるのを待ってたんですが、いや参った。他の2編も相当良かった。
『葦の稲穂』は作中でも述べられてるとおり、地獄の先の暗闇を描いた話。たとえきっかけは本人でなかったとしても、人を殺してしまった人がどうなるのか――社会的に当然に加えらていく断罪はこれでもかと言うくらいに残酷で、自分も無自覚に類似のことをやっているだろうから、ぞっとする。
『半化粧』はモラルとか恋愛だとかそういう話。ヒロインがダメ女で格好良いんです。年下の男の子との、後ろ暗いと言うよりはズルズルと引きずり込まれるように嵌っていく恋。最後がハッピーエンドで良かったです。あ、そういや何気にこれ土下座が対になってるんですね。さよならの土下座とこんにちはの土下座、って言ったら良いんですか。
そんでもって『冬霞』……こういう話に弱い人はホントダメだと思う。例に漏れず涙ぼろぼろでした。後がない三人のいつ終わるとも分からない薄氷の幸福な日々。子供達の表情の和らぎ方ばっかりに目が行ってましたが、読み返すとお兄さんの目つきも随分柔らかくなっているんですね。あのラストはお兄さんが死なずに済んだ、ってことで良いんでしょうか? それくらい甘い、救われる話だと良い。