暁の護衛(しゃんぐりら)

これ未完成品だろバカモォォォォォォォオオン!!!!!! 何だこの「俺たちの戦いはまだこれからだ」的なエンディング……orz

エンディング迎えてから後日談かと思いきや、いきなり「Aパート/Bパート」とか選択肢出てくるから何やねんと思って見てみたら、Hシーンの選択か! まだ恐怖の『エロイッカイズツ……』の方がマシだっつーの! オマケHならオマケHらしくEXTRAから選択とかいう配慮を見せろよ……全く、絶対間にもうちょっと話入れるつもりだったろ? 未完成過ぎだぜ。……まぁでもDiesなんちゃらと違ってちゃんと続き作ってるみたいだから待ってやらないでもないよ(万札用意しながら)。

他の方と同じ評価になってしまいますが、見事なまでの後半失速です。お、お前書く時間なかったんだろ……? 細かいところ詰める時間なかったんだろ? 衣笠彰梧は前作『こんな娘がいたら僕はもう…!!』でも似たような感じだったので、もはやそれが持ち味と言ってしまっても良いのかもしれません(嫌な持ち味)。だがしかし、それでも残念ながら好きなシナリオライターだと言わざるをえない……なぜなら書く主人公が格好良いからー!!!! いや、これ意外と重要だと思いますよ? 前作の透も今作の海斗も格好良いわ(主に中二病的な意味で)。
後、本当にギャグが笑えます。パロ系(代表:つよきす)とか一方的な苛め系(代表:CLANNAD)じゃなく笑えるのは結構貴重だと思います。ギャグキャラが(私の苦手な)緑川光だと言うのに、腹筋随分鍛えられました。
「馬鹿馬鹿しい日常が大事なんです、シリアスなんておまけです!」という人にはオススメ。あと、「たとえ分割商法であっても、シリアスな展開を待てます!」って人にもオススメ……出来る作品になるかは続編次第ですね。取り合えずFDの評判は上々みたいですが。


以下ネタバレアリにつき反転↓
クリア順は萌→薫(Hシーンなし)→彩→妙→ツキ→麗華。別名乳の大きさ順(薫除く)。
各ルートの感想は以下の通り。
*萌ルート★★☆☆☆(萌:★☆☆☆☆)
可もなく不可もないシナリオでした。まぁ彩よりはマシだったかな、程度……萌よりも寧ろジジイが良かった。笑わせてくれた。掃除の話はぶっちゃけ何が本筋に絡めたいのか良く分からなかったよ……?
*薫ルート★★☆☆☆(薫:★★★☆☆)
萌ルートから派生。やっぱり女だったんですね、薫さん! ラストのCGの海斗がイケ悪人面過ぎて噴くw 萌ルートよりもよほどストーリー展開が自然だった気がする。薫自身結構可愛いのでHシーンがないのが悔やまれます……エンディング後そのまま薫掻っ攫って結婚しちまえYO!
*彩ルート★★☆☆☆(彩:★☆☆☆☆)
彩があんまり好きじゃない、っていうのもあるけど、キタローCG(クリアした人間だけが分かる名前だな、これ……)があって、過去に海斗と少しだけ関わってる割にぼやけた印象。尊とのやり取りの方がよほど面白かった……というか、ぶっちゃけ『暁の護衛』自体かなりの部分が尊とのギャグで占められてると言っても過言ではないような(;´∀`)
*妙ルート★★☆☆☆(妙:★★☆☆☆)
ドラえもんルートですね! 妙ちん自身アホの子ということで割と可愛くはあるのですが、描写不足。多分「0か100か」ってあたりをもう少し深く掘り下げたら良かったんじゃないかな、と。あと、妙ちんより海斗の方が実はロボ直すのには適任だと思うのだがどうだろか……意欲的に覚えたことは忘れない子だしね、海斗。
*ツキルート★★★☆☆(ツキ:★★★★★)
ツキ可愛いよツキ。ツキが海斗の過去に深く関わってるだけあり、結構良いルートだったんじゃないかな、と思います。ツキの魅力も光ってましたしね。ツキの考え方(過去にレイプされかけた相手が海斗だった=別の人を知らないことになって結果的に良かった)は、考えようによっちゃ酷いエゴにもなりえるのですが、ツキも海斗も禁止区域で育った身なので、そういう甘ったれたことを言える関係になれて寧ろ良かったのでは、という気がします。……処女廚対策でしょうけどね……?
それにしても甘える時のツキの可愛さが半端ないです。自分の境界線の内側に一度入れてしまったら飄々としてるのに尽くし系になるメイド……ツキ可愛いよツキ(大事なので二度言いました)。
*麗華ルート★☆☆☆☆(麗華:★★★★★)
未完成だもんね(上図参照)。信じられるか……こいつらまだ問題の根本的解決してないんだぜ? 真の敵らしき人とすれ違っただけなんだぜ……?(しかもエンディングで) しかも海斗、「もう一回どこかで会いそうだ」って予感してるんだぜ……? これは未完成って言われても仕方ないわ。ということで評価ほとんど出来ません。
ルートの終盤、「え、ちょ、海斗いなくなったよ?」って言うのが(悪い意味で)唐突過ぎて、こっちもびっくり。あと、あのまま普通に禁止区域まで海斗を迎えに行ってたら麗華絶対犯されてるから、ありえないから。親父の件は決着がついてない(と少なくとも私は思う)ので保留ですが、更に裏に隠された意図とかないとちょっとあっけなさ過ぎます。頑張って、衣笠。


全ルートを通じての感想ですが、「海斗が各ヒロインになぜ惹かれたのか」が描かれていないのは致命的。「各ヒロインが海斗になぜ惹かれたのか」もあんまりちゃんと描かれてないけど、まぁそこは少しはあったので許そうか。いや、まぁ海斗イケメンだからね。実力をひた隠しにしながら飄々と生きるどこか影のあるイケメンだからね……まぁ惚れても仕方ないよね? 何せ鍛えてるだけあって腹筋割れすぎてるしね?(これは本当……CGのあの筋肉を見たら男性諸氏はとても自分の分身として感情移入できないのではなかろうか)
結構こき下ろしてしまいましたが、……キャラ、日常は文句なしに面白いです。海斗を尊がからかうシーンと、海斗とツキの掛け合いシーンは本当にすげー才能の溢れる無駄遣い(褒め言葉)。なので惜しい。海斗が実力を隠してる辺りはハッタリじゃなくちゃんと雰囲気出てたので、後はシリアスな状態をどこまで持続させて丁寧に書けるか、と言うのが衣笠の課題のような気がするなぁ。FDは評価を見る限り、その辺りちょっとだけ期待持てそうなので、完結編が出る目処がついたらやってみようと思います。